産地
沖縄県那覇市
琉球漆器の歴史
琉球王朝の時代(13世紀から16世紀)に中国より漆器の手法が伝わる。17世紀に薩摩藩(現鹿児島県)が琉球を征服、支配して以後は日本の漆器の技術も伝わり、「貝摺奉行所」(漆器製作所)は藩の政策の元で拡大された。この時期の漆器は特に中国の皇帝や江戸幕府への貢物として献上されている。廃藩置県後、漆器作りが官業から民業へと移って以降徐々に衰退し始め、太平洋戦争の空襲によって一旦漆器作りは途絶える。米国の占領下、琉球漆器は駐留軍の土産として再出発し、そこから徐々に県外からの観光客向けへと質的な向上をはかり現在に至る。
琉球漆器の原材料
原料木はデイゴ、シタマキ、センダン、ガジュマルなど。デイゴ、シダマキは乾燥したのちに亀裂が出来にくいのが特徴。センダンは木目の美しさに定評がある。
琉球漆器の特色
中国漆器と日本漆器双方の影響を受けた多彩な装飾の技術。
- 堆(つい)錦(きん) : 顔料と漆を練り合わせ、餅のようにしたものを、板上で薄く延ばして模様に切りぬき、器に張りつけ、その上でさらに細い線を彫ったり着色したりしてしあげる。
- 螺鈿(らでん) : 夜光貝やアワビの貝の真珠質の部分を砥石(といし)でみがき、一定の厚さにそろえ、文様の形に切って面にはめ込んだりはりつけたりする。
- 沈金(ちんきん)
- 密陀(みつだ)絵(え)
- 漆(うるし)絵(え)
- 堆(つい)彩(さい)漆(しつ)
- 蒔絵(まきえ)
- 箔(はく)絵(え)
- 平(ひょう)文(もん)
- 切(きり)金(がね)
- 彫(ちょう)漆(しつ)
- 蒟醤(きんま)
- 存(ぞん)星(せい)(存清)
おかげさまで、皆様から「輪島塗漆器の稲忠」としてご愛顧をたまわり、輪島の店舗では輪島塗製造工場の見学施設を皮切りに、能登半島や輪島へ観光にこられる方の、旅の一助となれるよう、観光のほうにも取組んで来ました。
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