産地
石川県加賀市の山中温泉地区(旧江沼郡山中町)とその周辺
歴史
安土桃山時代(1573~1592)に木地師(きじし)が越前(福井県の東北部)より石川県へと移住し、轆轤(ろくろ)の技術を伝えたのが起源。
当初は山中温泉の温泉客を相手にした土産物商売が主であったが、鉄道の開通など近代化ののちに、一大消費地である関西に近いという地の利をいかして廉価な商品の大量生産に踏み切る。1950年代には合成樹脂の製品を導入し、1981年に会津塗を抜いて全国一の漆器生産量をほこるようになった。
原料
原料木はケヤキ、ミズメ、トチ材など。また、上記にあるようにプラスチック製品の導入も盛ん。ろくろによる木地の生産高では全国一で、他の漆器産地への木地の提供も行っている。
特色
ろくろ(木地を回転させながら加工する為の機械)による高度な木地の加工技術。例として、加飾挽き(かしょくびき)などがあげられる。
加飾挽き : 漆器木地の表面を、かんなを使って削り上げ、飾りのすじを付ける技法。器を美しく見せるだけでなく、手で持つ時にすべりにくくする効果もある。
輪島塗の稲忠の Web サイトは、ユーザビリティを考慮し、どのようなインターネット環境でも見やすいよう、標準規格の「文字サイズ:中」にて各ページを作成しています。ただし、なかには文字を大きく表示し、閲覧をなされたい方々もいらっしゃると思われます。そのような皆様方のために、文字を大きく表示し、私達の Web サイトをご覧いただける方法をご紹介します。