木曽漆器の産地
長野県塩尻市(旧木曽郡樽川村)とその周辺。なかでも塩尻市の南部にある木曽平沢集落は、国から重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。
木曽漆器の歴史
江戸時代中期に特産の木材を使って日用品を作り始めたのが始まり。職人たちは、技術の上達を図る為に輪島へ技法の習得に赴いた事もあった。明治の初めごろ、産地付近の山間から発見された「錆土(さびつち)」と呼ばれる粘土が、漆と混ぜることにより丈夫な製品を作ることが出来るため普及した。
木曽漆器の原材料
原料木はヒノキ、カツラ、トチ材など。漆は、天然漆とする。
三つの特徴的な技術
1 木曽春慶(きそしゅんけい):
木地のもつ木目の美しさを生かすため、下地を付けずに生漆を何度をすり込んでしみ込ませる手法。
2 .木曽堆朱(きそついしゅ):
木曽変わり塗とも。下地を付けた木地にたっぷりと漆をふくませたタンポを使って模様付けし、模様の凹凸に色漆を何度も(通常12回から18回)塗り重ね、表面が平らになったら砥石で表面をとぐと、木の年輪に似た独特の文様が現れる。
3.塗分呂色塗(ぬりわけろいろぬり):
数種類の色漆を用い、幾何学模様を付けて塗り分ける手法。上塗りが乾燥した後、丹念に表面をとき上げるのが特徴。
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